ページ番号1001029 更新日 2023年12月28日
働きアリの体長は2.5ミリメートルと比較的小さく、女王アリは働きアリの2倍から3倍位の大きさです。体形は、在来アリに比べるとスマートで細長く、長い触角を持っています。体色は、遠目に見ると黒色に見えますが、近づいて良く見ると茶褐色です。動きは大変すばやく、ちょこまかと忙しなく動き回ります。また、餌を採りに向かうときに、多数の働きアリが行列を作るのも特徴的です。
【写真撮影】復建調査設計株式会社
〜生態〜
毒性はありませんが、攻撃性、侵略性が極めて高く、他のアリや生物を駆逐してしまうため、世界的に大変問題視されており、特定外来生物、世界の侵略的外来種ワースト100に登録されています。(アシナガバチの巣や鳥の巣を襲ったという報告もあります。)
働きアリは、気温5度から35度のときに活動し、冬季など寒い時期の活動は著しく低下します。卵から成虫までの期間は約2カ月で、寿命は約1年です。多女王性のアリで、一つの巣に多数の女王アリがおり、多いときには数百匹の女王アリが存在することもあります。女王アリの産卵能力は高く、1匹につき一日に約60個卵を産み、気温が20度以下になると産卵をしなくなります。
〜えさ〜
大変食欲の旺盛な雑食性のアリで、何でも食べます。中でも、砂糖や花の蜜など甘味を好んで食べます。その他、果物、柑橘類、トウモロコシなどの芽、花、実などを食べたり、アブラムシ、カイガラムシの蜜を求めてこれらを保護したりします。
〜巣〜
地中にも作りますが、ほかにもさまざまな場所に作ります。特に、物の隙間や人手が加わった場所を好み、
・石や木、植木鉢の下
・コンクリート構造物のヒビ割れの中
・家壁の隙間
・車のボンネットの中
・側溝と蓋の間
など、あらゆる場所へ潜り込み、巣を作ります。
【写真撮影】復建調査設計株式会社
市民環境部環境政策課 環境政策係
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